平成28年度「ひょうご安全の日のつどい」実施結果
震災から22年を迎える平成29年1月17日、震災の経験と教訓を地域や世代を超えて伝承するため、『1.17は忘れない―「伝える」「備える」「活かす」―』をテーマに「ひょうご安全の日のつどい」を開催した。
1 実施概要
阪神・淡路大震災から20年以上が経過し、震災を体験していない方が被災地で4割を超えるなど経験余興君の風化が懸念されている中、平成28年4月には震度7を2度記録した熊本地震が発生するなど国内外で大規模自然災害が頻発している。
南海トラフ地震をはじめ、今後も発生する大規模災害に備えるため、「ひょうご安全の日」である平成29年1月17日(火)に、「「-1.17は忘れない-」「伝える」「備える」「活かす」をテーマに、震災の経験と教訓を地域や世代を超えて伝承するため、若者の参加促進に重点をおいて開催した。
2 事業内容
ア 1.17のつどい
阪神・淡路大震災の犠牲となられた方々へ哀悼の誠を捧げるとともに、安全・安心な社会づくりに向けて歩む決意を国内外や次世代に発信する「1.17のつどい」を実施した。
- 日 時 平成29年1月17日(火)11:50~12:30(献花 12:25~17:00)
- 場 所 人と防災未来センター 慰霊のモニュメント前(HAT 神戸)
- 参加人数 1,500人
- 献花人数 1,500人
- 内 容
- 献奏曲 (「マニフィカート」より『エスリエンテス』)
- 開会のことば
- 黙祷(「カリヨンの鐘」鳴鐘)
- 主催者代表挨拶
- 子ども達からのメッセージ
- 献唱曲「しあわせ運べるように」
- 1.17ひょうご安全の日宣言
イ 1.17ひょうごメモリアルウォーク2017
阪神・淡路大震災から復興した街並みや震災モニュメントを巡り、防災意識を高めるとともに、東日本大震災で明らかになった交通機関の途絶による帰宅困難に備えるため、緊急時の避難路、救援路として整備された山手幹線等を歩く「1.17ひょうごメモリアルウォーク2017」を実施した。
- 日 時 平成29年1月17日(火)
- 場 所 西宮市六湛寺町
~神戸市須磨区若宮町 - 参加人数 2,800人
- コース別の参加者数
コ ー ス | スタート時間 | 参加者数(人) | |
---|---|---|---|
■一般ウォーク | |||
東コース | 15kmコース(西宮市役所発) | 8:00 | 500 |
10kmコース(芦屋市川西運動場発) | 8:30 | 500 | |
2kmコース(王子公園発) | 11:00 | 300 | |
西コース | 15kmコース(須磨海浜公園発) | 8:00 | 300 |
10kmコース(県立文化体育館発) | 8:30 | 200 | |
5kmコース(神戸市立中央体育館発) | 10:00 |
700 |
|
■帰宅訓練ウォーク | - |
300 |
|
計 | 2,800 |
ウ 交流ひろば・ステージ
- 日 時 平成29年1月17日(火)
10:30~15:20 - 場 所 なぎさ公園、人と防災未来センター4階
- 内 容
防災関係機関やNPO等による活動展示や炊き出し、東日本大震災・熊本地震・鳥取県中部地震の被災地の物産販売や観光PR、復旧復興の紹介展示などを実施した。また、復興支援ジャズコンサート、防災クイズショー、本県出身歌手による津波避難のうたなど多彩なステージを実施した。
- 東日本大震災、熊本地震、鳥取県中部地震
被災地の物産販売、観光PR、復旧復興の展示
- 防災活動紹介展示、炊き出し
- 防災体験ワークショップ・防災啓発人形劇
- 復興支援ジャズコンサート など
エ 防災訓練
防災関係機関と連携した、県民参加による体験型の防災訓練を実施した。
1.日 時 平成29年1月17日(火) 13:00~15:00
2.場 所 なぎさ公園及び南側海上
3.参加人数 450人
4.内 容
【来場者体験型訓練】
各防災関係機関のブースにおいて、心肺蘇生法や応急救護法のほか災害時伝言ダイヤルの操作体験など、来場者が自由に参加できる訓練を実施した。
【デモンストレーション型訓練】
津波発生を想定し、災害時要援護者の避難誘導や、漂流者・負傷者等の救助・搬送等の訓練を実動機関と中学生・高校生が実施した。
- 海上避難広報訓練
- 要援護者避難誘導訓練
- 重傷者、負傷者等搬送訓練
- 物資搬送訓練 等
オ 施設見学
毎年、1月17日の「ひょうご安全の日」は人と防災未来センターは無料開放とし、メモリアルウォークや追悼式典参加者が来館した。 (見学者3,000人)