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メッセージ

阪神・淡路大震災から11年目を迎えました。
平成7年1月17日に発生した阪神・淡路大震災は、6,434名もの尊い犠牲と多大な被害をもたらしました。これまで、私たちは、内外からの温かいご支援をいただきながら、創造的復興をめざし、励まし合い、助け合い、懸命の努力を続けてまいりました。
亡くなられた方々に対し、心から哀悼の誠を捧げつつ、お互いに支え合いながら、幾多の困難を乗り越え、生活の再建に、まちの再生に懸命に取り組んで来られた被災者の皆様に心から敬意を表します。

今、大震災から10年が経過し、ポスト震災10年という新たなステージを迎えています。私たちは、震災からの残された課題に引き続き取り組むとともに、今年を今後の安全・安心な社会づくりに向けた新たな取り組みを進める「元気兵庫」のスタートの年にしたいと考えています。

昨年本県で開催された国連世界防災会議の成果として、本県が提唱してきた国際的な災害予防・復興の拠点として国際防災復興協力機構(IRP)が、このHAT神戸の地に開設され、被災国を支援する国際的な支援体制の構築が期待されています。
また、被災者の自立した生活再建のためには、生活の基盤となる住宅の再建が最も重要であり、そのための自助努力や公的支援には限界があったという震災の教訓を踏まえ、将来の自然災害に備えるため、自然災害で被災した住宅の所有者が共に助け合う「兵庫県住宅再建共済制度」を全国に先駆けて制度化し、その普及を図っています。
震災からの復興のシンボルとして、芸術の新拠点となる県立芸術文化センターを開設するとともに、これまでにご支援いただいた国内外の方々に感謝を表すため「のじぎく兵庫国体」「のじぎく兵庫大会」を本年秋に開催し、復興する兵庫を確認していただきます。

また、多くの自然災害に見まわれました、一昨年の台風23号をはじめとする風水害では山林の育成の大切さに気づかされました。この教訓から、今年からご負担をお願いする県民緑税の活用により、「災害に強い森づくり」を進め、次なる災害に備えてまいりたいと考えています。
また、アメリカのハリケーン「カトリーナ」では、十分に備えができていれば、あの様な被害を出さずに済んだという大切な教訓を得ることができました。
こういった自然災害を避けることはできません。しかし、その被害を最小限にとどめることは可能です。日頃から災害に備え、「減災」に取り組む「災害文化」を育み、大きく拡げていくことで、安全・安心な社会を築くことができます。
今まさに安全・安心の確保の大切さが強く求められているところです。

「1月17日は忘れない」。1月17日を「ひょうご安全の日」として阪神・淡路大震災を風化させない。この日を含む1月を「減災月間」として災害に備える諸活動を行っていきます。来るべき東南海・南海地震に備えるためにも、兵庫県民をあげて、この「減災月間」において、実践的な防災訓練などを地域ぐるみで行っていきたいと考えています。

「笑み交はし やがて涙のわきいづる 復興なりし 街を行きつつ」
これは、先日開催された「歌会始の儀」において皇后陛下がお詠みになられた歌です。陪席しておりました私は、これをお聞きし、こみ上げる感動を押さえることができませんでした。両陛下が昨年の今日この日、ご来臨いただいた際に、復興へのねぎらいと安全安心なまちづくりへのご激励をいただいたことを改めて思い起こし、県民の皆様ともどもさらなる歩みを決意したいと思います。

「災害は忘れた頃にやってくる」、まさに私たちはこのことを身をもって経験しました。再度、あの様な多大な犠牲を生じさせてはなりません。いま一度あの日を振り返り、いま私たちが何をすべきかを一人ひとりが心に刻み声を上げていかなければなりません。
これからも、あのときの思いを忘れず、大震災の経験と教訓をこの兵庫県から国内外に発信するとともに、安全・安心な社会づくりに全力を挙げることを固くお誓いし、主催者代表のあいさつといたします。

平成18年1月17日

ひょうご安全の日推進県民会議 会長
兵庫県知事